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【5月の法話】「仏教 なんのために生まれ、死してゆくのか」   常真寺  住職  皆川廣義

 お釈迦さまは、二十代後半になったとき隣人の老病死の苦悩を見て、自分の死を自覚し、深い迷いと苦悩に打ちひしがれました。

 幸いにも、六年の沙門としての修行の後にブッダガヤの菩提樹下で大いなる悟りを得て、自分がなんのために生まれ、生き、そして死にたくないのに死んでゆくのかという人生の目的と、死の苦悩より解脱して悟りと安心を得る道を発見せられました。

 お釈迦さまは、菩提樹下の大いなる悟りにより、人間をふくめ全ての生物は、生命(いのち)の乗物であり、生命を久遠に伝承するために生まれ、生き、そしてその使命を果たすと、子孫である新しい生命の乗物に生きる場をゆずり、死した後も子孫の生命の中に自分も久遠に生きている生命の真実(真如)を自覚されました。

 ただ、全生物のなかで心を持った人間だけが、自分の人生を生きていると、虚妄分別していることを悟りました。

 また、お釈迦さまは、心のなかにある無明と煩悩が虚妄分別を起こし、自分の死の迷いと苦悩の原因になることを悟り、これを滅して悟りと安心を得る道を発見されました。

 お釈迦さまは、すべての人々に自分の教え(仏教)を学び、正しく理解し、信じ、仏教の僧伽(さんが)(修行者グループ)に参加して、求道を始めるよう説き示しています。

 お釈迦さまは、このためにお寺や経典などをつくり、すべての人々が仏教を学び、信じ、無明を滅して悟りと安心を得る道を説き示されました。

 私たちの常眞寺も、四百五十年前、このお釈迦さまの願いと、多くの人々の自分の人生の目的を悟り、死の苦悩を解脱して安心を得たいという願いによって生まれました。

 寺には、本尊のお釈迦さまと、代々仏教を伝承されてきた祖師仏と、檀信徒の葬儀をして仏さまとなられた先祖仏の三つの仏さまがまつられ、檀信徒のみなさんが仏さまの教えを学ぶ、修行道場となっております。

 そして、檀信徒の皆様には、様々な寺の行事に御参加いただき、仏教を学び、信じ、仏行を実践して悟りと安心を得ていただいております。

 お釈迦さまは、四諦説を学んで仏教を正しく理解し、仏と法(教え)と僧伽(さんが)の三帰依の信仰と、六波羅蜜(ろっぱらみつ)行の持戒と精進と禅定と菩提行と、忍辱と布施の涅槃行を実践することにより、すべての人々が自分の人生の目的を悟り、生死の苦悩を解脱して安心を得る道を説き示されています。

 また、すべての人間は、死ぬことにより自分のすべての心身を捨て無明と煩悩を滅尽し、完全な菩提と涅槃を成じて仏となります。これにより、お釈迦さまの教えにもとづき、すべての仏教者は亡くなると成仏の儀式としての葬儀をし、久遠実成仏となっていただいているのです。

 私たち仏教者は、お釈迦さまの教えにもとづいて、自分の悟りと安心を決定し、かつまた、子孫への仏教伝道をすることにより、子孫も仏教の信仰と仏行の実践をし悟りと安心を得て、家門繁栄と子孫安寧をはかっているのです。つまり、私たち仏教者は、自分の悟りと安心を得ることと、子孫の悟りと安心のための仏教伝道をし、子孫の家門繁栄と安寧をつくり、それにより私たちも子孫の生命と信心のなかに久遠実成仏として生きんとしているのです。

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